「帯祝い」とは、一般的に妊娠5ヶ月に入った最初の戌の日に、妊婦のおなかに腹帯(さらし布の帯のことで、岩田帯とも)を巻く儀式の事を指します。

 なぜ「戌の日」に腹帯をつけるのかと言うと、犬は極めてお産が軽く、一度にたくさんの子どもを産むことから、日本では犬を安産の守り神として愛されてきたからです。その戌の日に子宝に恵まれたことに感謝し、また授かった子どもが健康に生まれてこられる様に祈祷をすると良いとされています。

 「腹帯」には主に2つの効果があると言われています。

 1つ目は「母体を冷えから守ること」です。腹帯を巻いていれば腹部の冷えを緩和することが出来ます。妊娠中の体は部位によって温度差が生じてしまう為、上半身は暑いくらいでも下半身(腰まわりなど)は比較的冷えている場合が少なくありません。冷えることは母体にも胎児にも好ましくありませんのでご注意を。

 2つ目は「大きくなったおなかと胎児を保護すること」です。妊娠後期に差し掛かると、今まで目立たなかったおなかが、胎児の発育と共に徐々に大きく膨らみ始めます。個人差がありますので平気と言う方もいらっしゃいますが、中には大きなおなかを支えるのがつらいと言う方も。腹帯をつける事によって、うまく体のバランスを取れるようになり、更には大きなおなかや胎児に与えられる衝撃を緩和することも出来るわけです。

 昔は現代の様に医学が発達しておらず、授かった赤ちゃんが無事に生まれてくる確立も現代に比べれば低かったので、せっかくの赤ちゃんが無事に生まれてくれるように神 仏にお願いをしていました。授かったわが子を思う親の気持ちは、今も昔も変わらないようですね。

 


 


 腹帯は1本のさらしを腹部に巻きつけます。大きくなったおなかや不安定になりがちな骨盤を支えるという意味でも、上手に巻くコツを覚えましょう。

 

 さらしを半分の幅(さらしの耳の部分どうしを合わせるように)に折ります

 半分の幅に折ったさらしを、端から巻いていきます
 巻き取ったさらしの輪(折り目部分)が下になるように持ち、さらしの端を体の前にあてて巻き始めます
 さらしが1周したら体の前で巻き始め部分を抑えるような形にして、2周目を巻いていきます
(2周目を巻くときに巻き始め部分を折り返して、さらしの中に入れておきます)
 体の中央でも脇でもどちらかやりやすい方で、さらしを上方向へ折り曲げ、そのまま背中側へまわします
 先程折り曲げた位置へ戻ってきたら、先程と同様に上方向へさらしを折り曲げ、更に巻いていきます
 折り曲げ位置でさらしを上方向へ折り曲げるので、毎回さらしの輪の位置が入れ替わる形で、回数を重ねるたびにさらしの位置を下から上へずらすように巻きます
 さらしが最後まで巻けたら、巻き終わりを中へ折り込みます

 うまく止まらない場合には安全ピンを利用されてもいいですが、何かの拍子に体を傷つけないよう、充分注意してください

 腹帯を巻くときに一番大切なことは「巻くときにあまり力を込めすぎない事」です。強く締めすぎると気分が悪くなったり、おなかの中の子どもにも影響を与えてしまう可能性があります。慣れない間は一人で無理をせずに、ご家族や腹帯をご存知の友人の方などに手伝ってもらいましょう。

 また、腹帯は出産前の効果だけでなく、産後の腹部のたるみを抑えるのにも効果的です。いつまでも素敵なお母さんでいる為にも、産後も腹帯を欠かさない様にしましょう。